雑記

どうしたら絵がうまくなるのか

2022年2月23日

自分はデザインやプログラミングを仕事として長年やってきて、現在は絵が上手になりたいと思っている。

では、そもそもいい絵とはどういうものなのか、について先日考えてみた。

結論を書くと

  • 真剣に向き合われているもの
  • よく鍛錬された能力で完成されたもの
  • 心から描きたいものが描かれているもの

ということになって、ではどうしたらいい絵が描けるようになるのか、ということになると結論

「真剣に描きたいものをたくさん描く」

というとても当たり前のような結論になる。

ただし、いい絵が描けるようになる、そのスピード、生産性を高めるためには、ということをもう少し踏み込んで考えてみたいと思う。

絵を描くために必要な能力

いい絵を描くために必要な能力とはどういうものか考えてみた時に以下の能力があると思う。

  1. 線をイメージ通りの形、太さに引く能力
  2. 色をイメージ通りに塗る能力
  3. 何を描き、何を描かないか、をうまく取捨選択し、絵を魅力的にする能力
  4. 描きたいものの形、色を頭の中でいかに鮮明にイメージできているか。
  5. 描きたいものを3次元的に自由に回転、拡大縮小、変形して2次元の絵に落とし込めるか。
  6. 魅力的な構図をつくる能力

これらの能力はバランス良く伸ばす必要があって、その良いバランスは自分がつくりたい作品による。

線画を描いていきたいのであれば、1の能力が高い必要があって、2の能力はあまり必要ない。線と色がある絵を描きたいのであれば言うまでもなく、1と2の能力が必要で、どちらかが上手でどちらかが下手だと自分が描きたい絵にならない。

作品を完成させる、を繰り返す

バランス良く上手になるためには、結局のところ「自分が作りたい作品を完成させるということを繰り返す」ことだと思う。

それは当たり前のようだけど、描き始めた絵を中途半端に終わらせないで最後まで完成させる、ということが大切で、そうしないとバランスよく自分の能力が伸びない。

中途半端なものばかりを描いてしまうと、絵の制作の初めの工程(例えば、ラフの構図を描いて、ラフの色を塗って、線画を描いてみたいなもの)ばかりをやることになり、最後の工程の能力(例えば、仕上げの色を塗る、みたいなもの)が伸びていかない。

だから最後まで作品を完成させて、また次の作品を描いて完成させて、という繰り返しが大切だと思う。

苦手な能力がわかっている場合

ただし、自分が苦手な能力が何かがわかっている場合は、その能力が伸びる訓練に集中すると良さそう。

例えば自分の作品づくりでは、色を塗る工程の時間がとても長いけど、自分は線を引くことが苦手である、ということであるならば、作品を完成させる、ということを繰り返していても、ほとんどの時間を色を塗っているばかりで、線を引く時間が短く、あまり線がうまくならない。

線がうまく引けないと自分の絵が良くならないとわかっているなら、線を引く練習をたくさんやった方が良さそう。

各能力の伸ばし方

ということで、1~6の能力で苦手な能力がわかっている場合に、それぞれの能力を伸ばすにはどうしたら良いかを考える。

  1. 線をイメージ通りの形、太さに引く能力
  2. 色をイメージ通りに塗る能力
  3. 何を描き、何を描かないか、をうまく取捨選択し、絵を魅力的にする能力
  4. 描きたいものの形、色を頭の中でいかに鮮明にイメージできているか。
  5. 描きたいものを3次元的に自由に回転、拡大縮小、変形して2次元の絵に落とし込めるか。
  6. 魅力的な構図をつくる能力

1~3は好きなものを丁寧に模写をすることで伸ばせる。1だけ上手になりたいなら、ひたすら線の模写だけしていけばよい。3を伸ばしたいなら模写を作品に仕上げるということをしていくと良いと思う。

4、5は描きたい対象を、ラフでいいからたくさんスケッチすることで伸ばせると思う。丁寧に描きすぎる必要はなくて、頭にイメージを記憶させることが目的であるから、スケッチする枚数を増やしたり、見ないで描いたり、答え合わせをするようにして、記憶しやすくすることを意識して描くと良いと思う。

6もラフでいいから、良いと思う構図をたくさん描いてみることだと思う。好きな構図の絵を見ながら、ラフに模写してみるのも良いと思う。

ポイントは1~3は丁寧にやることで、4~6はラフで良さそうだということ。4~6を全部丁寧にやることは、時間がもったいないと思う。